原木椎茸と菌床椎茸の違い

「見た目が同じならば中身も同じ」 そんなことはないと頭では分かっていても、なかなかそれを実感するには難しかったりもします。
特に、農作物などでは農薬や農技術の発達により、品目ごとの形はみな同じように統一されてきました。市場などでは、中身の違いよりも見た目の違いに重点を置かれるため、多くの作り手たちがそれを整えることに専念してしまったのも事実としてあるかと思います。


しかし、今日の野菜では、「有機」「無農薬」といった、“過程・中身を表す言葉”が頻繁に使われるように変化しています。
このことは、裏を返せば、野菜に有害なものが含まれているのか。本当に美味しいのか。といったこと知るのに、見た目だけでは足りないということなのではないでしょうか。
だからこそ、販売をお願いしている店舗様よりも前に、我々生産者が、消費者である皆様に直接そのことを伝えなければならないのだと考えています。


なかのきのこ園では、農薬はもちろんのこと、除草剤も一切使いません。また、味はいいけど生産が難しいという品種にも積極的に取り組んでいます。
楽をしようと思えばいくらでもできます。 しかし、生産者が生産過程を怠けては、決して「おいしい」の一言はいただけないと考えております。

・原木椎茸

その名の通り、原木から生えてくる椎茸。
生産に多くのコスト・場所が必要となり、生産量も不安定。
作業も重労働ではあるが、味と香りは本来の椎茸のもの。
国内の生産量は、ついに椎茸全体の20%を下回り、スーパーなど、市場流通では見かけなくなってきている。

・菌床椎茸

オガクズや化学肥料を固めた人工的なブロックから発生させる椎茸。
低コストで安定的に生産が可能。原木栽培に比べ、4分の1程度の労力・コスト・場所でできる。
化学肥料などの栄養剤を使うため、大きく形の良いものが簡単にできる。
味と香りは極少なく、干し椎茸や焼き椎茸にすると味の違いが決定的になる。